「ゲスな女が、愛される。-あっという間に思い通りの恋愛ができる!」心屋 仁之助

最近、書店で何気なく手に取ったこの本、予想をはるかに上回る良さでした。
タイトルに「ゲスな女」とあるので、(私はゲスな女じゃないから・・・!!)と引いてしまうところがあるかもしれませんが、そんな女性にこそ読んでほしい一冊でした。
本の内容
シンデレラが幸せになれたのは、ゲスな女だったから!
シンデレラが幸せになれたのは、なぜだと思いますか?
継母や2人の姉にイジめられても、健気だったから?
さんざん苦労してきたことが、報われたから?いえいえ、まったく違います!
シンデレラが幸せになれたのは、ゲスな女だったから。本書でいうゲスな女とは、自分の好きなことをして、堂々と、自信をもって生きている人のこと。
シンデレラが幸せになれたのは、どんなにボロ雑巾のような服を着ていても、どんなにこき使われていても、とことん、自分を信じられたから。自分は自分だと、思えたからです。
舞踏会に行きたければ、行きたいと言いますし、王子様から求婚されても、身分違いだなんて思わず、幸運を受け入れます。
「なんて厚かましい! 」人からそう思われても、意に反さずに、自分の人生を堂々と生きているから、シンデレラは幸せになれました。
でも私たちは、つい人目を気にして、自分にないものを、がんばって付け足そうとしてしまいます。
そうやって「足し算」していく「足し算の女」は、恋愛も人生も、とても苦しいものにしてしまいます。
「足し算の女」って、どういう女性かというと……、
・あれこれしなければ、彼に嫌われてしまう
・彼にふさわしい女性にならなければ、嫌われてしまう
・もっと努力しないと、嫌われてしまうつまり、「こんな私では、ダメ」だと頑張っている女性です。
一方で、足し算の反対、「引き算の女」は、「そのままの自分で、愛される」ということを知っている人。
つまり、彼から愛されたい! 人に認められたい! という思いを捨て、頑張らずに、どんどん引き算した結果、最後に残る「自分の存在」の価値を知っている人です。まさにシンデレラです。
本書では、ゲスな女になるために、どんどん引き算する方法を、紹介しています。
・なんとなく恋愛に臆病になってしまっている人
・彼に尽くし過ぎてしまう人
・ちょっと嫉妬深い人
・彼の浮気が心配な人
・今の彼に不満がある人こんな女性のために、効果抜群の方法を紹介していますから、今すぐチャレンジしてみてください。
著者からの最後のメッセージ「あとがき」は、必読です!
藤本愛の感想
この本を読み終わってみると「ゲスな女」=「ありのままの自分を愛せる女」ということがわかります。
努力で身に付けた特技、人がしてほしいことを先回りする気遣いある行動など、そういう足し算で塗り固めた【根拠】なんか一つもなくても、ありのままの自分自身が最高!と自信に溢れてる女性。
【私は私だから、愛される。】と言い切れちゃう女性になりましょう。という心屋さんからの愛あるメッセージが溢れていました。
私も足し算で自分の価値を増やそうと必死だった
この本を読みながら自分の過去を振り返っていました。
私は離婚直後は「私なんかが幸せになれるわけがない」というメンタリティになっていたので、必死で足し算をすることで自信をつけてきたんですよね。
足し算の自信で、次のステップに進んできました。
それはそれで素晴らしい経験・体験ができたと思っていますが、今すぐその場で幸せになるのは、もっと簡単なことだったって、今ならわかります。
「私は幸せ」って心から感じるだけでいいんですから。
条件付きの幸せは幻想である
○○しなきゃ幸せになれない。
○○がなきゃ愛されない。
なんていうのは自分の勝手な思い込みなんですよね。
足し算女の私でしたが、今の夫と結婚し「ただ愛される」経験・時間が積み重なっていくことで、徐々にいろんな○○を手放せています。
無条件で愛されること。愛すること。
今、そんな結婚生活を送れていることに感謝ですし、これからの人生でも余計な○○に惑わされることなく引き算を続けていきたいと思います。
母親との関係からの呪縛を解き放て
また、この本の中には、母親との関係性についても触れているのですが、読んでるだけでジワワ・・・(´;д;`)となってしまいました。
人は知らず知らずのうちに、母親(&家族)の生き方に多くの影響を受けています。
その呪縛は自分で解いていくしかないんですよね。
家族との関係性で息苦しさや生きにくさを感じている方、この本に呪縛を解くヒントがありましたのでぜひ読んでみて下さい。
最後に一言
世間一般でいうところの「ゲスな女」と、この本の中で伝えている「ゲスな女」は意味合いが違いますので、その辺の違いをしっかり汲み取っていただければな・・・と思います。(;´∀`)